コーヒー豆の生産量ランキング!世界1位の国はブラジルだった!

「普段飲んでいるコーヒーは、どこで生産されているのだろう?」なんて、疑問に思っていないでしょうか。

また、生産量のうちどれくらいが日本に輸入されているのかも気になっている方は多いはず。

コーヒーを飲む際は、国に注目すれば今まで以上に楽しく飲めるようになります。

今回はそんなコーヒーの生産地をランキング形式でご紹介!

さまざまな国について知って、コーヒーライフを更に充実させましょう。

目次

コーヒー豆の生産量はどれくらい?

まず、コーヒー豆は世界約60ヵ国で900万トンほど生産されています。

コーヒー生産量1位の国はブラジルで260万トン程です。

つまり、ブラジルだけでおよそ30%ほども占めています。

残りの70%はどのようになっているのか、コーヒーの生産量ランキングを見ていきましょう。

コーヒー豆生産量ランキング

2017年の世界のコーヒー豆生産量ランキング6位までご紹介します。

  1. ブラジル
  2. ベトナム
  3. コロンビア
  4. インドネシア
  5. ホンジュラス
  6. エチオピア

それぞれの国について、順番に詳しく確認していきましょう。

コーヒー豆生産量ランキング1位:ブラジル

ブラジルのコーヒー豆生産量は約260万トンです。

コーヒー豆最大の生産国で全世界の3分の1を占めるほどとなっています。そのコーヒー豆生産量はなんと150年間の間世界一です。

現在は27000平方キロメートルの面積内に60億本のコーヒーの木が栽培されています。その品種のほとんどがアラビカ豆で、その他26%程がロブスタ豆になっています。

1994年の霜の災害、2001年の水不足という困難もありながら安定した生産量を出しているのがブラジルです。

コーヒー豆生産量ランキング2位:ベトナム

ベトナムのコーヒー豆生産量は約155万トンです。

栽培されている品種は価格の安いロブスタ豆がメイン。ロブスタ豆は渋みと苦みが強い為、インスタントコーヒーや缶コーヒーの原料として活躍されています。

ちなみに、ベトナムから輸出する際は9割以上が生豆で輸出先で焙煎・抽出などされています。

よって現在のベトナムの位置づけとしては「安価な原材料の供給者」となっており、利益の取り分は大きくはないのです。

コーヒー豆生産量ランキング3位:コロンビア

コロンビアのコーヒー豆生産量は約75万トンです。

コロンビアは日本の3倍ほどの面積をもち、アンデス山脈の麓の丘陵地帯がコーヒーを栽培するのに適しています。よって1年通してコーヒーの収穫が可能です。

そのコーヒーの生産は全国32県中、20県の588の地域にて行われています。半分以上の地域となっています。

栽培地域は北部・中部・南部と分かれておりその地域によってコーヒーの味わいに差が出る為、様々なコロンビアコーヒーを楽しむことができます。

コーヒー豆生産量ランキング4位:インドネシア

インドネシアのコーヒー豆生産量は約67万トンです。

世界最大の群島国家であるインドネシアではロブスタ豆の生産が90%ほどとなっています。

元々はアラビカ豆の苗が持ち込まれコーヒー栽培が始まりましたが、「サビ病」の被害にてロブスタ豆への転換となりました。

ジャワコーヒーと言えばインドネシアのジャワ島を代表するコーヒーです。

コーヒー豆生産量ランキング5位:ホンジュラス

ホンジュラスのコーヒー豆生産量は約48万トンです。

マヤの世界遺産でも有名なホンジュラス。コーヒー栽培に関しては、ホンジュラスは栽培地の標高によってコーヒーの等級が変わるのが特徴です。

例えば標高が1200m以上で「ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)」、標高900m~1200mで「ハイ・グロウン(HG)」、600m~900mだと「セントラル・スタンダード(CS)」と呼ばれ等級を管理しています。

ホンジュラスコーヒーの特徴はドライフルーツのような風味にフルーティーな酸味があります。

コーヒー豆生産量ランキング6位:エチオピア

エチオピアのコーヒー豆生産量は約47万トンです。

東アフリカの国では、コーヒーはエチオピアの主要輸出品目の一つ。

コーヒーは経常収入の約60%を占めているのです。

なので、ほとんどの人がコーヒー産業に何かしら関りをもって生計を立てていることになります。

コーヒーノキ(コーヒーの木)のアラビカコーヒーノキはここエチオピアが原産です。

以上が各国のコーヒー豆の生産量についてでした。

ここからは日本がどれくらいコーヒー豆を輸入しているのかを見ていきましょう。

日本のコーヒー輸入量

まず日本はどこからコーヒー豆を輸入しているかというと、ブラジル(117,912トン)、ベトナム(98,513トン)、コロンビア(64,201トン)からの輸入が多いです。この3つをあわせると280,626トンになります。

これは、財務省の通関統計の2018年のデータです。

これは全体の69%程になり上位3か国はコーヒー豆生産量でも同じく上位3か国になっています。

ちなみに2018年は45か国からコーヒー豆を輸入しています。

日本の輸入量の推移

財務省の通関統計の「日本のコーヒーの輸入量の推移」の2018年の輸入量を見てみましょう。そこでは、「生豆」、「いったもの」、「インスタント」は前年と比べて減少傾向にあります。

一方で「コーヒーエキス調製品(加糖・無糖)」が2013、2014年と輸入量が上がったものの2015年から少し落ち込んでいます。しかし現在は少しずつ増加傾向です。

このように、コーヒーの輸入量の中でも、製品によって輸入量は異なっています。

それではここからは、コーヒー消費量を見ていきましょう。

コーヒー消費量

コーヒー豆がどのくらい作られているのかという生産量や輸入についてお話してきました。

次は、そのコーヒーがどのくらい飲まれているのかについて、詳しく説明していきます。

  1. 世界のコーヒー消費量
  2. 日本のコーヒー消費量
  3. 一人当たりのコーヒー消費量

それぞれについて、順番に確認していきましょう。

世界のコーヒー消費量(単位:1000袋)

ICO統計によると2017年の世界のコーヒー消費量は162,232です。

輸出国が50,547で輸入国が111,684なので輸入国は輸出国の2倍以上の消費をしていることがわかります。

消費が一番多いのはヨーロッパで52.322です。

続いてアジア&大洋州(アジア大陸と南北アメリカ属島を除いた、太平洋諸島とオーストラリア大陸をあわせたオセアニアという範囲のこと)が35,900。そして北米が30,344なんです。

その次に南米(生産量が1位のブラジルや3位のコロンビアがある地域ですね)が26,974となっています。

このように、ヨーロッパを筆頭にさまざまな国がコーヒーを多く消費しているのです。

日本のコーヒー消費量についても確認しておきます。

日本のコーヒー消費量

全日本コーヒー協会「コーヒーの需要動向に関する基本調査」によると一人1週間当たりの杯数は10.62杯(2018年)です。

1998年から大きな変化はないですが、種類別にみるとインスタントコーヒーは1杯程減少傾向となっています。

しかし、リキッドコーヒーは0.61杯から1.54杯へと大きく増加しました。

このように、日本のコーヒーの消費のされ方は変わってきているのです。

一人当たりのコーヒー消費量

コーヒーの生産量が最も多いのはブラジルでしたが、一番飲んでいる国はどこなのかも見ておきましょう。

ICO統計(2018年7月)によると、一人当たりで一番コーヒーを飲んでいる国の1位はノルウェー(8.83kg)です。

2位がスイス(6.33kg)、3位がブラジル(6.25kg)となっています。

日本はというと7位で3.64kgです。これは、1位のノルウェーと比べると半分以下。

ちなみにコーヒー豆生産量1位のブラジルは輸出国・輸入国全体でみると3位ですが、コーヒー輸出国だけでみると1位になります。

以上、さまざまなコーヒーの消費量を見てきました。

最後にコーヒー生産量と価格の関係について確認しておきましょう。

コーヒー生産量と価格との関係は?

コーヒー生産量と価格との関係は大きいです。

コーヒーは、たくさん生産されればその分価格は安く、生産量が少なければ価格は高くなっていきます。

コーヒー豆も農作物であり天候などの影響も受ける為、その都度収穫量に大きな差が出てくるのです。

コーヒー豆は安価なものから高級なものまであり、「安い=美味しくない」「高い=美味しい」というわけではないので、自分好みのコーヒーを探してみるという面白さがあります。

ちなみに全日本コーヒー協会によると2018年、19年は需要より供給が過剰である見込みをしている為、コーヒーの価格が下がる可能性があるようです。

まとめ

コーヒー豆は世界約60ヵ国で900万トン程生産され、生産量1位はブラジルです。

日本は45か国からコーヒーを輸入しており、輸入国上位3か国あわせると全輸入量の約70%程になります。

普段飲んでいるコーヒーがどこで作られどのくらい輸入されているのかを知ればコーヒーがより身近になるはず。

今まで以上にコーヒーライフを楽しんでいきましょう。

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