カフェや雑貨屋さんで度々見る「デカフェ」の文字。
「どんな意味か知りたいけど、店員さんに聞くのは気が引ける……」と思った人も少なくないのでは。
そこで今回は、カフェインの基礎知識とデカフェの意味、デカフェと似た言葉、デカフェのメリットについてご紹介いたします。
読み終わったあとは、早速デカフェドリンクを探しに行きたくなることでしょう。
カフェインとは
そもそもカフェインとは「アルカロイド」という植物性化合物の一種で、鎮痛剤やけいれんを抑える薬、咳止め薬にも使われることがあります。
つまり、カフェインは医薬品に使われるくらい人体に大きな影響がある成分です。
ここでは、そんなカフェインの効能と危険性を紹介します。
カフェインの効能
カフェインには、以下のような効能が期待できます。
- 疲労回復
- 眠気覚ましの興奮促進
- 排尿の促進
- 解熱鎮痛作用
- 血管拡張作用
があり、主にコーヒーやお茶、コーラや栄養ドリンクに含まれています。
カフェインの危険性
カフェインの摂取量が多いと、カフェインの依存状態に陥る場合があります。
人によって摂取量の差はありますが、カフェインの過剰摂取による症状は以下の通りです。
- 吐き気、嘔吐
- 頭痛
- 動悸
- 悪寒
最悪の場合、死に至るケースも報告されています。
また、症状はなくても以下に当てはまる人は要注意と言っていいでしょう。
- カフェインを摂取しないと疲れが取れない
- カフェインを摂取しないと落ち着かない
- 飲んでも効かない
カフェインの効能は素晴らしいものですが、大きな危険も含まれます。
そこで近年、注目されているのが『デカフェ』なのです。
「デカフェ」「ノンカフェイン」「カフェインレス」の違い
「デカフェ」とは、もともとカフェインが含まれている水分からカフェインを取り除いた飲み物を指します。
デカフェと似た言葉で「カフェインレス」「ノンカフェイン」があります。
ここでは、それぞれの違いについてご紹介します。
デカフェとは
デカフェとは、もともとカフェインが含まれている水分から特殊な方法でカフェインを取り除いた飲み物。
カフェインの含有率が0.3%以下で「デカフェ」と分類されるので、100%カフェインが含まれていないわけではありません。
とはいえ、カフェインの影響はほとんど受けないといって良いでしょう。
カフェインレスとは
カフェインレスとは、カフェインが少ない飲み物。
デカフェはカフェインを取り除いたものですが、カフェインレスは本来のカフェイン量が少ないものを指します。
デカフェが含有率0.3%に対しカフェインレスは含有率0.1%のため、カフェインレスの方がデカフェよりカフェインが少ないのです。
ノンカフェインとは
カフェインが最初から全く含まれていない飲み物。
ただし、種類は少ないので選択肢は狭くなってしまいます。
デカフェの3つのメリット
ここではデカフェに共通する3つのメリットをご紹介します。
- シーンを選ばない
- カフェインを避ける人でも飲める
- ドリンクの幅が広がる
それぞれについて順番に見ていきましょう!
シーンを選ばない
カフェインを含む飲み物は、飲む時間帯を気にする人も多いはず。
その理由として、カフェインの効能である『覚醒作用』や『尿の排出作用』があるからです。
デカフェは、カフェインの影響を受けにくいメリットがあります。
例えば、寝る前に飲んでも「寝付けない」「寝付いても尿意で起きてしまう」ことがありません。
デカフェだと時間帯や環境を気にせず飲めます。
カフェインを避ける人でも飲める
環境や体質によってカフェインを避ける人も多いのではないでしょうか。
それでも、カフェインを含むドリンクが飲みたい人・カフェイン量をセーブしたい人にもデカフェはおすすめです。
ドリンクの幅が広がる
本来カフェインを含まない飲み物として、ハーブティーやたんぽぽコーヒーなどがあります。
ただし、それでは選択肢が狭くなってしまいますよね。
コーヒーや紅茶が好きな人にとって、デカフェは選択肢が広がり楽しみが増えるのではないでしょうか。
デカフェで味や淹れ方は変わる?
デカフェドリンクは、お家でも気軽に楽しめます。
では、カフェインが含まれている飲み物とデカフェにはどんな違いがあるのでしょうか?
ここでは、味や淹れ方の違いについてご紹介します。
カフェイン有りとデカフェの味の違い
デカフェの味は、カフェインが含まれている飲み物と大差ありません。
ただ、人によってはカフェインが少ないことで以下のように感じる場合があります。
- 味が優しい
- まろやか
飲みやすくて、消費量が増えた方も少なくないようです。
カフェイン有りとデカフェの淹れ方の違い
デカフェをお家で楽しむときには、カフェインが含まれている飲み物を淹れるときとそう大差ありません。
メーカーによってお湯の量や抽出時間が変わる程度で、淹れ方は難しくありません。
デカフェはこんな人におすすめ
ここまで、カフェインやデカフェについてご紹介しました。
では、デカフェはどんな人におすすめなのでしょうか。
- 妊娠中・授乳中の人
- カフェインが敏感な人
- 長距離移動する人
- 寝る前に必ず飲みたい人
それぞれについて順番に見ていきましょう!
妊娠中・授乳中の人
妊娠中や授乳中の人は、期間限定とはいえカフェインを避ける方が多いのではないでしょうか。
特に「日常的にコーヒーや紅茶を飲んでいた」という人にとって我慢することは辛いですよね。
そんなときには、デカフェがおすすめです。
カフェインが敏感な人
少しでもカフェインを摂取すると、大きな影響を受ける体質の人におすすめです。
例えば、「夕方にカフェインを含む飲み物で夜遅くまで眠れなくなった」ことがある人や「会議中カフェインを含むコーヒーを飲んで何度も席を立った」人もいるのではないでしょうか。
デカフェだと安心して過ごせますよ。
長距離移動する人
長距離移動するときのトイレ問題は大きいですよね。
カフェインは尿の排出作用があるので、外出先でトイレが近くなってしまうことも。
しかし、デカフェだとそんな心配はありません。
長距離移動や外出先では、デカフェを楽しむのも良いですよ。
寝る前に必ず飲みたい人
1日の終わりにゆっくり1杯飲んで眠りにつきたい人も多いのではないでしょうか。
就寝前にカフェインを摂取すると、眠りにつくはずがかえって目が冴えてしまうことも。
デカフェだと寝つきを気にせず、落ち着いて飲めますね。
まとめ
デカフェとは、元々あるカフェインを含むドリンクから特殊な方法でカフェインを取り除いた飲み物。
カフェインを制限している人や避けたい人におすすめの飲み物です。
デカフェはシーンを選ばず飲めるので、日常をより豊かに、楽しく過ごせるでしょう。