ワインに関する記事やラベルで見かける「エチケット」という言葉。
「マナーのこと?」と思いがちですが、実はまったく違う意味を持つワイン用語なんです。
この記事では、ワインの“エチケット”とは何かを基礎からわかりやすく解説。
合わせて、エチケット(ラベル)の見方・読み方や、ワイン選びに役立つポイントもご紹介します。
「エチケット」とは?マナーではなく“ラベル”のこと
ワインの世界で使われる「エチケット(étiquette)」は、ボトルの表に貼られているラベルのことを指します。
これはフランス語で、英語では「ラベル(label)」と表現されるものです。
そのため、「エチケット=ワインの表札」と言っても過言ではありません。
エチケットには何が書いてある?基本項目をチェック
ワインのエチケットは、そのワインの情報を凝縮した“名刺”のような存在。
以下の項目が記載されていることが多く、読み取れるとワイン選びが一気に楽しくなります。
ワイン名
ワインの商品名やブランド名。
独特なネーミングにも注目です。
産地(原産地呼称)
原産地についても書かれています。
フランス:AOC(Appellation d’Origine Contrôlée)
イタリア:DOC/DOCG
スペイン:DO
日本:GI(地理的表示)
これによって、どこで造られたワインかがわかります。
ヴィンテージ(収穫年)
ぶどうが収穫された年を示します。
熟成度や味の印象の目安になります。
生産者名
ワイナリー(生産者)の名前。
ファンになったら要チェック!
アルコール度数
通常は12〜14%が一般的です。
容量
750mlが主流ですが、ハーフボトルやマグナムなども。
知っておくと楽しい!エチケットの豆知識
最後に、エチケットの豆知識もご紹介いたします。
裏ラベルもチェックしよう
表エチケットの裏にある「裏ラベル(バックラベル)」には、味の特徴・飲み頃温度・合う料理など、実用的な情報が記載されていることも。
「日本酒のラベル」と同じく、品質や作り手の哲学が込められていることも多く、文化としての奥深さもあります。
見た目にも個性がある
シンプルでクラシックなものから、ポップで遊び心のあるものまで、デザインも多彩。
お気に入りのラベルでワインを選んでみるのも楽しい楽しみ方です。
ワインマナーとしての「エチケット」は?(番外編)
ちなみに、「マナー」という意味での「エチケット」もフランス語では同じスペル(étiquette)です。
レストランや贈り物のシーンではこちらの意味で使われることも。
- グラスの持ち方
- 注ぎ方
- 食事との合わせ方
こうした「ワインの作法」と混同されやすいですが、ワインラベルとしての「エチケット」とは別物です。
まとめ
ワインの「エチケット」とは、ボトルに貼られたラベルのこと。
そこには、ワインの生産地や種類、ヴィンテージ、生産者など、重要な情報がギュッと詰め込まれています。
初心者の方はまず「産地・ぶどうの品種・ヴィンテージ」をチェックするだけでも十分。
慣れてきたら、デザインや造り手のこだわりにも注目してみると、ワイン選びがもっと楽しくなります。
ワインの世界に親しむ第一歩として、「エチケット」を読むことから始めてみませんか?

