「ビールより安い発泡酒。なぜ値段が違うの?」
「味も違う気がするけど、何がどう違うの?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
この記事では、ビールと発泡酒の違いを、原料・製法・税金・味わいなどの観点からわかりやすく解説。
「どちらを選べばいいか分からない!」という方に向けて、おすすめの選び方もご紹介します。
ビールと発泡酒の違いは「原料」と「麦芽比率」
ビールと発泡酒の違いは「原料」と「麦芽比率」です。
詳しく見ていきましょう。
ビールとは
ビールは、麦芽(モルト)・ホップ・水を主原料に、酵母の働きで発酵させて作られるお酒です。
日本の酒税法では、以下の条件を満たすと「ビール」として分類されます。
- 麦芽比率が50%以上
- 主原料は麦芽、ホップ、水
- 一定の副原料(米、とうもろこし、スターチなど)の使用は可
つまり、麦芽をたっぷり使った、いわゆる“本格派”の酒ということです。
発泡酒とは
発泡酒は、麦芽比率が50%未満、もしくは麦芽以外の原料(豆、トウモロコシ、糖類など)を主に使って造られたビール風のアルコール飲料です。
麦芽の割合や副原料の内容によって分類され、軽い飲み口や独自の味わいを楽しめるのが特徴です。
税金と価格の違い
ビールと発泡酒では、かかる酒税が大きく異なるため、価格にも違いが出ます。
種類 | 麦芽比率 | 酒税(350mlあたり) | 特徴 |
ビール | 50%以上 | 約70円 | 香り・コクが豊かでバランス良し |
発泡酒(高麦芽) | 25~50% | 約47円 | ビールに近いが軽め |
発泡酒(低麦芽) | 25%未満 | 約28円 | さっぱり飲みやすく安価 |
※2026年に向けた酒税の統一化も進行中です。
味の違いと飲みごたえ
ビールの特徴は、以下の通りです。
- 麦のコクや香ばしさが強い
- ホップの苦味・香りがしっかり
- 飲みごたえがあり、食事とも合う
発泡酒の特徴は、以下の通りです。
- 軽い口当たりでごくごく飲める
- フレーバー系などバリエーション豊富
- ビールに比べて泡立ちや香りが控えめ
こんな人にはどっちがおすすめ?
どのお酒を選ぶべきか悩む方のために、タイプ別に分類してみました。
タイプ | おすすめの飲料 |
本格的なビールを楽しみたい | ビール一択! |
毎日の晩酌でコスパ重視 | 発泡酒 |
軽い味でごくごく飲みたい | 発泡酒(低麦芽) |
ダイエット中・糖質制限中 | 発泡酒(糖質オフタイプ) |
実は「第三のビール」もある!
さらにややこしいのが「新ジャンル」と呼ばれる「第三のビール」。
麦芽を使わず、大豆たんぱくや発酵アルコールなどで作られており、より低価格を実現しています。
本物のビールとは違うものの、進化した製法で飲みごたえを追求している商品も増加中です。
まとめ
ビールと発泡酒の違いは、主に以下の3点です。
- 原料と麦芽比率
- かかる酒税と価格
- 味の濃さやコクの深さ
「ビール=本格的な味」「発泡酒=軽くて飲みやすい・コスパ重視」と捉えると選びやすくなります。
近年では発泡酒も進化しており、単なる“安かろう”ではなくなってきています。
気分や料理に合わせて上手に選び、日々の晩酌をもっと楽しくしてみましょう!