「コーヒー豆の種類ってどんなものがあるんだろう?」とお調べですね。
普段何気なく飲んでいるコーヒーですが、実は非常に多くの種類があって味も香りも異なります。
自分好みのコーヒーに出会うためには、種類や特徴についてよく知ることが大切です。
そこで今回は、種類ごとの特徴や味、ランクについてまとめました。
コーヒー豆の種類について知識を深め、お気に入りの一杯を見つけましょう。
押さえておきたい!コーヒー豆の2つの選び方
あまりコーヒーについて詳しくないと、ショップでたくさん並ぶコーヒー豆を見ては「多すぎてよく分からない。。」と悩んでしまう方も多いはずです。
初めに、コーヒー豆の失敗しない基本的な選び方について押さえておきましょう。
- 焙煎度合いで選ぶ
- 産地で選ぶ
これら2つのコツを押さえておけば、失敗せずに好きな味や香りのコーヒー豆を選べます。
それぞれのコツについて詳しく見ていきます。
コツ1.焙煎度合いで選ぶ
最初にチェックしておきたいのが、焙煎度合い(ロースト)です。
この度合いによって同じ品種でも風味が大きく異なります。
焙煎とはコーヒーの生豆を煎る加熱作業のことで、一般的に「浅煎り・中煎り・深煎り」の3段階です。
自家焙煎前の生豆と今日自家焙煎したコーヒー豆。焙煎後時間が経って良い匂いがしてきた。 pic.twitter.com/FSRPcMwxll
— 飛盤海豚M(フリスビードルフィンM) (@FrisbeeDolphinM) December 14, 2019
自分で好みの具合に焙煎する人も珍しくありません。
焙煎度合いはお店によっても基準が異なりますが、選ぶ際のポイントとして基本的な味の傾向をご紹介します。
浅煎り
浅煎りの豆は、生豆特有のフルーティー感が多く残っているのが特徴だとされています。
酸味が強く苦みは弱いため、軽い口当たりであっさりと飲みやすいのが魅力です。
中煎り
市販のレギュラーコーヒーなどでよく使われることが多いのが中煎りです。
酸味と苦みのバランスが一番良く、豆本来の味わいをしっかり感じられることから人気を集めています。
深煎り
3段階の中で、最も強い苦みを持つのが深煎りの豆です。
口に含むと、独特のビター感やフワッとした香ばしさが広がります。
コツ2.産地で選ぶ
コーヒー豆の主な産地は、中南米・アフリカ・東南アジアに分けられます。
細かな風味は地域ごとに異なりますが、味の大きな傾向は3つの産地で共通点があるため、ぜひ押さえておきましょう。
中南米(ブラジル、コロンビア、グアテマラ、コスタリカ、ブルーマウンテン)
中南米のコーヒー豆はバランスの良い味わいです。
芳醇な甘みとコクが楽しめます。
アフリカ(ケニア、キリマンジャロ、ゲイシャ、モカ、エチオピア)
すっきりとして爽やかな酸味やコクがあるのがアフリカのコーヒー豆です。
花のような香りが魅力の生産地となっています。
東南アジア(マンデリン、ベトナム)
東南アジアのコーヒー豆は、しっかりとした苦みやコクがあります。
なめらかな口当たりを感じられるのが特徴です。
以上、コーヒー豆の基本的な選び方についてご紹介しました。
好みの味の産地を見つけたら、次にその生産地内の銘柄を飲み比べてみてください。
ここからは実際にどのような種類と特徴があるのか見ていきましょう。
代表的なコーヒー豆の種類一覧と特徴
コーヒー豆にはたとえば以下のような種類があります。
- キリマンジャロ(タンザニア)
- ブルーマウンテン(ジャマイカ)
- モカ(イエメン・エチオピア)
- ハワイ・コナ
- グァテマラ
- コロンビア
- コスタリカ
- マンデリン(インドネシア)
- ケニア
- ブラジル・サントス
それぞれの味や香り、酸味などの特徴を知っておけば、好みのコーヒーを見つけやすくなること間違いなしです。
種類ごとに特徴を詳しくご紹介します。
種類1.キリマンジャロ(タンザニア)
東アフリカ・タンザニアのキリマンジャロ山で栽培されているコーヒー豆で、別名「タンザニアコーヒー」ともいわれます。
野性味溢れると称されることもあるほど強い酸味とコクが特徴です。
浅~中煎りでは爽やかな酸味、深煎りでは甘い香りが引き立てられるなど焙煎度合いによって異なる味わいを楽しめるのも魅力とされています。
種類2.ブルーマウンテン(ジャマイカ)
日本での知名度も抜群なブルーマウンテン。
ジャマイカのブルーマウンテン山脈で栽培されており、最高級品質といわるブランドの1つとなっています。
卓越した香りや酸味とコク、上品な甘みなど全てのバランスが優れており、軽くなめらなか口当たりが魅力です。
種類3.モカ(イエメン・エチオピア)
アフリカコーヒーの代表格であり、最も古いブランドコーヒーです。
魅力は、フルーティーな甘酸っぱさとチョコレートのような力強い香り。
イエメンとエチオピアの両方で栽培されているため、モカ・マタリやモカ・シダモというように「モカ+収穫地域名」で呼ばれます。
種類4.ハワイ・コナ
ハワイ島のコナ地区で栽培されるコーヒー豆で、世界三大コーヒーの1つです。
生産量が少ないため高価なものが多く、ブルーマウンテンに次ぐ高級ブランドとなっています。
柑橘系のすっきりとした強めの酸味とコクが特徴で、ハワイならではのトロピカルな雰囲気を感じる味わいです。
種類5.グァテマラ
缶コーヒー「レインボーマウンテン」にも使用されているのがグァテマラ産のコーヒー豆です。
華やかな香りを楽しめ、キレの良い後味を感じられるコーヒーとして根強いファンが多い銘柄となっています。
グァテマラ本来の風味を楽しむために、ぜひブラックで飲んでみましょう。
種類6.コロンビア
重厚な酸味と甘みを持っているものの、全体的なバランスが優れているのがコロンビア産のコーヒー豆です。
ブレンドのベースとしてもよく使用されており、深煎りとの相性が抜群だと言われています。
また、コロンビア産の中から最高品質と認められた数%の豆が「エメラルドマウンテン」と呼ばれているのです。
種類7.コスタリカ
コスタリカ産のコーヒー豆は、生産される75%が標高1000~1700mの高地で栽培されています。
「ハニープロセス」という独自の製法により、甘くフルーティーな味わいや深いコクを持っているのが特徴です。
ミルクとの相性も良く、まるでキャラメルのような味わいを楽しめます。
種類8.マンデリン(インドネシア)
生産量が少なく、高級銘柄の1つであるマンデリン。
酸味が少なく苦み成分が強いため、ブラックだけでなく、カフェオレも人気の飲み方です。
また、ブルーマウンテンが日本で流通するまではマンデリンが「世界一のコーヒー」と評されていました。
種類9.ケニア
ケニア産のコーヒー豆はキリマンジャロなどと並び世界中で人気が高く、特にヨーロッパでは一般的な銘柄として親しまれています。
魅力は、フルーツのような爽やかな香りと味です。
焙煎度合いによって違う表情を楽しめますので、ぜひ飲み比べてみてください。
種類10.ブラジル・サントス
世界のコーヒー生産量の1/3を占めるブラジル産コーヒーは、引き締まった苦みと酸味が特徴となっています。
クセが少ないため、コーヒーを初めて飲む方にもおすすめです。
また、安価で取引されているため、ブレンドのベースとしても多く使用されています。
ここまで、代表的なコーヒー豆の種類とそれぞれの特徴についてご紹介しました。
種類によって様々な風味を楽しめるコーヒーですが、実は味や価値によってランク付けされています。
そこで、最後にコーヒー豆のランクについて見ていきましょう。
コーヒー豆の種類にランクがある?
コーヒーは標高や豆の大きさ、味などを基にして専門家によりランク付けされています。
- スペシャルティコーヒー
- プレミアムコーヒー
- コモディティコーヒー
- ローグレードコーヒー
上記のようなランク順になっており、ランクが高いほど一杯当たりの値段も高価です。
ただし、ランクが高いからといって、みんなが美味しいと感じるわけではありません。
写真の色がおかしいけど、溜まりゆくサンプル消化のため朝からカッピング。今回は中米のコモディティを産地別に。個人的にはスペシャリティより全然面白い。#コーヒー豆 #珈琲豆 #coffee #roast #東京 #tokyo #江戸川区 #篠崎 #たぐち珈琲豆店 https://t.co/OXVCdTtWAJ pic.twitter.com/dojkJ6qT2l
— たぐち@篠崎のコーヒー屋 (@taguti_coffee) November 24, 2018
専門店で飲むスペシャルティコーヒーが美味しいと感じる方もいれば、市販されている安価なローグレードコーヒーを好む方もいます。
自分好みのコーヒーに出会うには、ランクにこだわらず色々と飲み比べてみることが大切です。
まとめ
コーヒー豆には非常に多くの種類があります。
今回は有名な10種類のコーヒー豆をご紹介しました。
まずはそれぞれの違いを知ることが自分好みのコーヒーに出会う第一歩です。
楽しみながらさまざまな銘柄を飲み比べてみて、お気に入りの一杯を見つけてください。