コーヒーのハンドドリップとは?おいしい淹れ方や道具もご紹介!

「コーヒーのハンドドリップをやってみたいな」とお考えですね。

インスタントコーヒーより本格的に、自分好みの味わいを追求できるハンドドリップ。

実は、自宅で手軽に始めることが可能です。

カフェに行かなくとも、淹れたてのコーヒーの良い香りや風味を楽しめます。

おいしいハンドドリップの淹れ方をマスターして、ホームカフェタイムを充実させましょう。

目次

コーヒーのハンドドリップとは?

ハンドドリップは、挽いたコーヒー豆をフィルターに入れ、お湯を注いで抽出する方法です。

コーヒーの代表的な抽出スタイルの1つで必須の道具はあるものの、大きな機械は不要なため、コーヒーファンが手軽に楽しんでいます。

自宅で気楽に楽しめる反面、注ぐ時間やお湯の温度、タイミングによって変わる奥深さも魅力の1つです。

抽出条件をこだわれば、気分に合わせてコーヒーを淹れられるようになるでしょう。

ハンドドリップをやってみたいという人のために、必要な道具について見ていきます。

コーヒーのハンドドリップに必要な6つの道具

コーヒーをハンドドリップでおいしく淹れるために、揃えたい道具が6つあります。

  1. ドリッパー
  2. ペーパーフィルター
  3. サーバー
  4. ドリップポット
  5. メジャースプーン
  6. カップ&ソーサー

これら6つの道具について、詳しく見ていきます。

ドリッパー

ドリッパーとは、コーヒーを抽出する際にコーヒーの粉をセットしてお湯でろ過するための道具です。

形状や穴の数といったドリッパーの構造が、仕上がるコーヒーの味わいに大きく影響します。

基本の形状は、台形と円錐の2種類です。

いずれも内部には「リブ」という溝があり、リブでドリッパー壁面とフィルターにすき間を作ることで、コーヒーがスムーズに流れていくようにしています。

穴の数が多ければ酸味の際立つコーヒー、少なければ苦みやコクが引き立つコーヒーというように、風味に変化を与えることも可能です。

ペーパーフィルター

家庭用のフィルターとして最も定番なのが、ペーパーフィルターです。

ペーパーフィルターは、挽いたコーヒー豆からコーヒーを抽出する紙製のフィルター。

ペーパーの細かい繊維に油分が吸収されるので、雑味のない風味に仕上げられます。

選ぶときは、セットするドリッパーによって形状が異なる点に気をつけなければなりません。

使い捨てなので簡単に粉を捨てることができ、掃除の手間を省けます。

サーバー

抽出したコーヒーをドリッパーから受けて、ためておく容器をサーバーといいます。

サーバーの種類によってコーヒーの味が大きく変わることはありません。

しかし、保温性の優れたタイプや口が広く洗いやすいタイプ、電子レンジで温められるタイプなど機能はさまざまです。

自分にとって最も使い勝手のいいサーバーを選びましょう。

ドリップポット

コーヒーの粉にお湯を注ぐ時間が、ハンドドリップで最も重要な時間です。

そこでドリッパーへそそぐ湯量やスピードを安定させるため、コーヒー用の口の細いドリップポットを使います。

口が太いとお湯のコントロールが非常に困難なので、あった方が美味しく淹れやすいです。

どうしても細口ポットの準備が難しい場合は、注ぎ口が細めの急須でも代用できます。

メジャースプーン

メジャースプーンは、コーヒー抽出に必要な豆の量を測るものです。

基本の豆の量は1杯あたり約12g。

いつも決まったメジャースプーンを使うようにすれば、都度測ることなく豆の量を理解できるので、気分に合わせた調整が容易になります。

カップ&ソーサー

カップは温かいコーヒーをできるだけ長く楽しめるよう、底が厚めのものを選びましょう。

あとは見た目や持ち心地などで気に入ったカップ&ソーサーを探してみてください。

それだけでコーヒーの味わいがひと味もふた味もおいしく感じられるものです。

これら6つの必須道具に加えて、可能な人はグラインダーも用意してみてください。

グラインダーがあれば自分で豆を挽けるので、もはや自宅は喫茶店。

挽きたて新鮮な豆を使ってさらに充実したコーヒータイムを過ごせます。

ハンドドリップコーヒーのおいしい淹れ方

必要な道具がそろったら、実際にコーヒーを抽出していきましょう。

ハンドドリップコーヒーをおいしく作る手順は以下の5つです。

  1. ハンドドリップの準備をする
  2. ペーパーフィルターをセット
  3. コーヒーを蒸らす
  4. コーヒーを抽出する
  5. カップに注ぐ

ポイントを押さえながらこの5ステップを行えば、おいしいコーヒーを淹れられます。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

ハンドドリップの準備をする

コーヒー豆は好きな種類や焙煎度のものを、ペーパーフィルター用に中細挽きで用意してください。

ハンドドリップコーヒー1杯に必要な粉の量は、およそ12gです。

グラインダーがある人は、淹れる直前に豆を挽くと酸化の少ない最も新鮮な状態を楽しめます。

また、お湯を多めに沸かして、サーバーやカップを温めておきましょう。

ペーパーフィルターをセットする

ペーパーフィルターを1枚取り出してドリッパーにセットします。

できるだけ密着するように軽く押さえつけて行うのがポイントです。

その後、セットしたフィルターに分量のコーヒー粉を投入し、ドリッパーを軽く振って平らにならしておきます。

コーヒーを蒸らす

コーヒーをおいしく抽出するために、非常に重要なのが蒸らしです。

蒸らすことでコーヒーの成分を引き出すため、蒸らしでコーヒーの味が決まるといっても過言ではありません。

まず少量のお湯をドリッパーの中心に置くように、そしてその後、粉全体をまんべんなく濡らすように優しく丁寧に注ぎます。

目安はドリッパーから数滴したたるくらいの量です。

コーヒーの粉がフワッと膨らんで落ち着くまで約30秒間蒸らしましょう。

コーヒーを抽出する

蒸らしが完了したら、いよいよコーヒーの本抽出に移ります。

フィルターに直接お湯をかけないように注意しつつ、真ん中から「の」の字を描くようにゆっくり少しずつ注ぎましょう。

コーヒーがフワーッと膨らんだら注ぐのを止め、落ち着いたらまた注いでください。

この繰り返しで必要な量を抽出したら、すぐドリッパーをサーバーから外します。

カップに注ぐ

あらかじめ温めておいたカップに、でき上がったコーヒーを入れます。

温かいうちにサーバーからカップへ注ぎましょう。

以上、ハンドドリップでコーヒーを淹れる方法でした。

順番に段階を踏んでいけば大丈夫なので、ぜひやってみてください。

ハンドドリップコーヒーをよりおいしく淹れるコツ

さらにハンドドリップコーヒーを味わい深く楽しめるように、一段とおいしく淹れるためのコツをご紹介します。

  1. 水の種類による味の違いを意識する
  2. お湯の温度による味の違いを理解する
  3. お湯の注ぎ淹れ方に注意する
  4. 最後の一滴は落としきらない

それぞれについて、順番に見ていきましょう。

水の種類による味の違いを意識する

水には大きく分けて軟水と硬水の2種類があり、2つの相違点はミネラル含有量です。

硬水はミネラル分が多く、コーヒー成分と反応して風味が損なわれたり、渋みや苦みが強く出る傾向があります。

日本の水道水やミネラルウォーターはほぼ軟水で、コーヒーを作ると口当たりがよく、まろやかな味わいになるのが特徴です。

お湯の温度による味の違いを理解する

抽出する際に注ぐお湯の温度によって、コーヒーの風味が変化します。

90℃以上の高温では苦み成分が強く抽出される一方、90℃未満のお湯では、抽出されない苦み成分がでてきます。

そのため、80℃前後の温度で抽出すると、酸味の方が勝ります。

温度による違いを知れば、苦みの強いコーヒーは90℃以上、酸味の強いコーヒーは低めの温度というように、自分好みの味を追求できるのです。

お湯の注ぎ淹れ方に注意する

ドリッパーにお湯を注ぐときは、常に優しく注ぐことが重要です。

高いところから注いだり勢いよく一気に注いだりして、ドリッパーの中のコーヒー粉が激しく暴れると雑味が出る原因になります。

ドリッパーの中の湯量が多くなりすぎず、一定になるように気を付けて丁寧に注ぐようにしましょう。

最後の一滴は落としきらない

もったいない精神で、ドリッパーからお湯が全て落ちきるまで待つのは実はNG。

最後の一滴はコーヒーの雑味のもとなのです。

せっかく淹れたコーヒーにアクなどの雑味が入ってしまうのを防ぐため、必要な量だけ抽出したらすばやくドリッパーを抜き取りましょう。

香り高いクリアな味わいのコーヒーを楽しめるはずです。

まとめ

手軽に始められる一方で、とても奥深いハンドドリップコーヒーの世界をご紹介しました。

道具や淹れ方にこだわって自分好みの味わいを追求すれば、カフェに行かなくともリッチな時間を過ごせます。

自宅でコーヒーのいい香りに包まれて、とっておきのコーヒータイムを味わってみてください。

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