ウダプセラワとは、ウバとヌワラエリヤに接している紅茶の産地です。
バラのような花の香りと、渋みや甘みがバランスよくあることが特徴の紅茶となっています。
ウダプセラワはストレートでもおいしく飲め、さまざまなシーンに最適です。
今回はウダプセラワの特徴やおすすめの飲み方についてさらに詳しくご紹介します。
紅茶を選択する幅を広げて、今まで以上に楽しいティータイムを送りましょう。
ウダプセラワとはどんな紅茶?
ウダプセラワとは、爽やかでキレの良い味が特徴の紅茶の産地です。
セイロン紅茶のウダプセラワ。
色が明るくて味も明るい感じ😊葉っぱの黒さも綺麗なオレンジペコです。まるごとバナナ食べようとお夕飯軽めにしてお茶でも淹れて、お茶だけでちょっと満足してしまっているこの現状。食べるか食べまいか…#茶好連 pic.twitter.com/auvf7s4aph
— 三月うさぎ (@teacamera) July 7, 2019
芳醇な甘みと渋みがあり、ストロベリーのような甘いフルーティーな香りがします。
また、元々5つあったセイロンティーですが、ウダプセラワはヌワラエリヤとウバの間にあるエリアから独立して新しく加わった銘柄です。
なので、セイロンティー7大産地の中でもやや知名度はまだ低いと言われています。
しかし、味や香りに魅了されている人も多く、一度は飲んでおきたい紅茶です。
ここでは、ウダプセラワの特徴についてご紹介します。
- ウダプセラワはヌワラエリヤとウバの間にあるエリア
- クオリティーシーズンは年に2回
- 茶葉は緑色でストレートだと明るい赤色
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ウダプセラワはヌワラエリヤとウバの間にあるエリア
ウダプセラワは、ヌワラエリヤとウバの間にあるエリアです。
ヌワラエリヤの山岳地帯で、最も高い山はペドロと呼ばれています。
この山頂付近の東側がヌワラエリヤ、西側がウバという地域です。
そして、中間にあるのがウダプセラワという紅茶の産地となっています。
標高は1,300m〜1,600mの位置にあるハイグロウンティーの一つです。
クオリティーシーズンは年に2回
ウダプセラワは、ほぼ1年を通して生産されており、季節や場所によってヌワラエリヤの品質に近いものや、ウバの品質に近いものが生産されています。
そのため、ウダプセラワは1年に2回のクオリティーシーズンがあるのです。
クオリティーシーズンは、南西モンスーンの影響を受けるヌワラエリヤの近くは1月〜3月で、北東モンスーンの影響を受けるウバの近くは8月〜9月です。
茶葉は緑色でストレートだと明るい赤色
ウダプセラワの茶葉は緑色でストレートだと明るい赤色をしていることが特徴です。
透明感のある濃いめのオレンジ色なので、ストレートで飲むことで紅茶の色も楽しみながら飲めるでしょう。
おちゃのじかんに きた とら🐯
早速の今日は、ウダプセラワ☕️
美味しい、ごちそうさん(^_^) pic.twitter.com/GKKw7UHDvz— @・ほ・わ・い・と・ば・ら・ん・す、 (@White8045) June 26, 2019
デリケートな味わいで、微かにメントールの香りを感じることができます。
また、茶葉はBOPの流通が多いです。
しかし、季節によっては茶葉が大きいタイプであるOPサイズも売られています。
(※紅茶の茶葉についてもっと詳しく知りたい方は「紅茶の種類や特徴の産地別まとめ!好みの茶葉を見つけたい方は必見!」を読んでみてください。)
ウダプセラワの美味しい飲み方
ウダプセラワの特徴を最大限に味わうためには、ストレートやミルクティーにして飲むことがおすすめ。
バラのような香りや、バランスの取れた渋みや甘みが特徴であるためです。
それぞれの飲み方について、順番に見ていきましょう。
香りを楽しむストレートティー
ウダプセラワは、爽やかな渋みと花の香りが特徴なので、ストレートで飲むことで香りを楽しみながら飲めるでしょう。
また、淡い赤褐色の水色なので、アイスティーにして飲むこともおすすめです。
香りや味だけではなく、見た目も楽しめる紅茶だと言えます。
コクを活かしたミルクティー
ウダプセラワは、穏やかなコクのある味わいが特徴の紅茶です。
そのため、ミルクティーにすることで、優しい味わいになるでしょう。
ずっと行きたかった可笑的花
呪文的紅茶ウダプセラワ
カップサービス
ミルクティーにするととても美味しい。スコーンは何層にもなっててパイみたい。
クロテッドクリームとブルーベリージャムがたっぷり。#茶好連 pic.twitter.com/PpXMvcHIHx— みわこ (@miraclTEA) November 16, 2019
ミルクティーにするなら、やや濃い目に抽出すれば、より美味しく楽しめます。
以上、ウダプセラワのおすすめな飲み方でした。
ストレートティーでもミルクティーでも食べ物と合わせやすいので、ぜひ好きなものと試してみてください。
【補足】ウダプセラワを含むセイロンティーの歴史
ウダプセラワは、7つに分類されているセイロンティーの1つです。
セイロンティーは、ウバ・ディンブラ・ヌワラエリヤ・キャンディ・ルフナの5つの産地に分かれていました。
そこに、新しい銘柄としてウダプセラワ・サバラガムワの2種類が加わり、セイロンティーは7つの産地に分かれることになったのです。
スリランカ7大産地の飲み比べ。覚えられるかな-???#Ceylon#紅茶 pic.twitter.com/hptvKnVG9s
— ★Cha Tea 紅茶教室★ (@ChaTea2016) October 1, 2017
そんなセイロンティーですが、元々はコーヒー栽培がきっかけで始まりました。
最後に、セイロンティーの歴史についてご紹介します。
歴史を知ることで、さまざまな産地に関心が出て今まで以上に紅茶が好きになれるでしょう。
紅茶競売を経てリプトンがセイロンティーを有名にした!
1840年にセイロン(スリランカ)を植民地にしていたオランダは、コーヒー栽培を始めました。
イギリス統治に変わってから、コーヒー農園がサビ病によって壊滅的な被害を受けてしまいます。
そこで、スコットランド出身のジェームス・テイラーが、紅茶栽培に取り組み、成功させたのです。
セイロンティーが世界的に注目されるきっかけとなったのは、1891年にロンドンで行われた紅茶競売です。
スコットランド出身のトーマス・リプトンが所有していた、ウバ地区にあるリプトン農園の紅茶が史上最高値をつけたことで、セイロンティーが世界中に知られるようになりました。
リプトンは、生産者から直接仕入れることをモットーにして成功した商人です。
リプトンは、それまで量り売りが主流だった紅茶を袋詰めにしたり、ティーバックの販売に力を入れたりしました。
京都らしく安定のリプトンのセイロンティーなど。 #茶好連 pic.twitter.com/SOcroOlcxN
— いっしー (@uma_macaron) May 3, 2018
今ではリプトンは多くの人に好まれています。
まとめ
ウダプセラワとは、ヌワラエリヤとウバの中間にあるエリア。
元々あったセイロンティーの5つのブランドから、新たに追加された銘柄の1つです。
年に2回のクオリティーシーズンがあり、1〜3月、7〜9月には高い品質のお茶が飲めます。
ほのかなメントールとバラのような香りが特徴で、渋みも甘みも感じることができるバランスの良い紅茶でしょう。