「お茶は健康に良い」とよく聞くけれど、その理由のひとつがポリフェノールの一種・カテキンにあります。
殺菌作用、抗酸化作用、脂肪燃焼のサポートなど、カテキンには嬉しい健康効果がたくさん。
この記事では、カテキンが多く含まれるお茶の種類や、その特徴・選び方・摂取のコツまで詳しく解説します。
「なんとなく緑茶を飲んでいる」という方も、ちょっと知識を持つだけで、毎日の一杯がもっと価値あるものになりますよ。
カテキンとは?
カテキンは、お茶に含まれるポリフェノールの一種で、渋みや苦みの成分でもあります。
カテキンに主に期待される働きは以下のようなものです。
- 抗酸化作用(老化・生活習慣病の予防)
- 抗菌作用(風邪やインフル予防に)
- 脂肪燃焼サポート(ダイエット効果)
- コレステロール低下作用
とくに、緑茶に多く含まれる「エピガロカテキンガレート(EGCG)」は、注目されている成分。
お茶を日常的に飲むことで、無理なくカテキンを摂取できます。
カテキンが多いお茶ランキングTOP5
ここで、カテキンが多いお茶についてランキング形式で見ていきましょう。
1. 煎茶(せんちゃ)
カテキン量が豊富で、日常使いにもぴったり。
熱湯で淹れることで、より多くのカテキンが抽出されます。
カテキン含有量:200〜250mg/100ml(抽出液)
特徴:渋みと爽やかな苦味、色は鮮やかな緑
2. 玉露(ぎょくろ)
実はカテキン量は煎茶より少なめ。
日光を遮って栽培することでアミノ酸(旨み)は多く、渋みは控えめ。
カテキン含有量:100〜150mg/100ml
特徴:甘みとコクが強く、苦みが少ない
3. 番茶・茎茶(棒茶)
収穫時期や部位によって変動しますが、比較的カテキンが多め。
とくに日光をたくさん浴びて育った番茶は、成分濃度が高くなります。
カテキン含有量:150〜200mg/100ml(目安)
特徴:香ばしさと軽やかさ
4. 抹茶
茶葉を丸ごと摂取するため、カテキンを効率的に摂れるのがポイント。
お湯に溶かすタイプのため、茶殻に成分が残らないのもメリット。
含有量:粉末にして約10gあたり約800〜1000mg(※濃度調整により変動)
特徴:深い渋みと濃厚な旨み、茶葉そのものの栄養を摂取可能
5. 釜炒り茶(かまいりちゃ)
九州地方でよく飲まれている、炒る製法の日本茶。
加熱方法の違いで香ばしく、カテキン含有量は煎茶に近いレベル。
含有量:180〜230mg/100ml
特徴:軽やかでクセがなく、香りが個性的
カテキンを効率よく摂るコツ
せっかく飲むなら、効果的な淹れ方や飲み方でカテキンを逃さないのがポイントです。
ここで、知っておきたいコツを見ておきましょう。
1つ目は、高温(80〜90℃)で淹れること。
低温では旨み成分が中心になり、カテキンは抽出されにくいためです。
2つ目は、長めに蒸らす(1〜2分)こと。
抽出時間が短すぎるとカテキンは出にくいためです。
3つ目は、茶葉を再利用しないこと。
2煎目以降はカテキン含有量が激減するためです。
また、抹茶はシェイクやスムージーにするのも良いでしょう。
粉末を混ぜると手軽に高濃度カテキンを摂取可能です。
ただし、空腹時の大量摂取は胃に負担をかけるため注意しましょう。
まとめ
カテキンを多く含むお茶といえば、まずは煎茶・抹茶・釜炒り茶が代表格。
「カテキン=渋み」と思われがちですが、淹れ方や選び方で風味は変わります。
健康のためにカテキンを意識するなら、毎日の1〜2杯をカテキン重視で選んでみましょう。
温かい一杯が、あなたの体と心をじんわりと整えてくれるはずです。