せっかく紅茶をもらったのに「入れ方がわからずそのまま放置してしまい飲んだ感想に困った」なんて経験はありませんか?
「紅茶はオシャレだし正しく入れるのは難しそう」というイメージを持っている方も珍しくありません。
この記事では、紅茶の入れ方はもちろん紅茶を入れるために使う道具、紅茶の販売形状をご紹介いたします。
紅茶の入れ方を知れば、紅茶を入れることに対して苦手意識がなくなるどころか、自分好みの紅茶の味を見つけられますよ。
紅茶の販売形態は2種類
紅茶の販売形態には、以下の2種類があります。
- リーフタイプ
- ティーバックタイプ
リーフタイプは茶葉の量り売り、ティーバックタイプは個包装です。
では、それぞれの特徴を詳しくご紹介します。
リーフタイプ
リーフタイプは、茶葉のままで販売されている形態を指します。
ティーバックに比べ値段が高く感じるかもしれませんが、茶葉の量が調整できるので味の融通を効かせて楽しみたい方や消費が多い方にはおすすめです。
ただし、リーフタイプは入れるときに道具が必要になります。
茶葉を量ったり茶葉がカップに入らないようにしたりと、ティーバックに比べると手間がかかるので注意が必要です。
リーフタイプはここが「面倒」「難しそう」と感じるところではないでしょうか。
とはいえ、ポイントさえ押さえてしまえば、味のバリエーションの幅が広がり紅茶を入れる楽しみが増えますよ。
ティーバックタイプ
ティーバックタイプは、決められた量が個包装で販売されている形態を指します。
入れるときに1回1回茶葉を量る手間がかからないので、手軽に紅茶を入れたり出先に持ち運んだりと取り扱いやすいのが特徴です。
ただし、茶葉の量が決まっているのでたくさん飲むのではあればその分消費が増えます。
飲む量や味の融通が効かない面を持ち、個包装する工程があるのでリーフタイプに比べ割高になります。
とはいえ、リーフタイプと使われている茶葉は同じです。
紅茶を入れるときに道具を使う必要がないので、お手軽かつ簡単に紅茶を楽しむことができます。
紅茶を入れる道具
紅茶を入れるには、茶葉・熱湯に加え入れるための道具が必要になります。
紅茶を入れる際に必要なのは、基本的には以下の6つです。
- タイマー
- キャンディースプーン
- ティーストレーナー(茶こし)
- ティーポット
- フレンチプレス(ティープレス)
- ネット
入れ方によって必要なものは異なります。
順番にご紹介していきましょう。
タイマー
タイマーは、茶葉を蒸らす時間をはかるために使います。
紅茶には「タンニン」という渋みを出す成分が含まれていますが、茶葉の蒸らし時間が長くなるとこの渋みが出すぎて味が苦くなってしまいます。
かといって蒸らし時間が短いと、紅茶の旨みや渋みの抽出が浅く味が薄くなるので要注意。
茶葉をちょうど良く蒸らすために、タイマーはぜひ使いましょう。
キャンディースプーン
キャンディースプーンは、茶葉の量をはかる道具です。
いちいちはかりを出すことに比べれば、キャンディースプーンはあった方が便利でしょう。
蒸らし時間同様、茶葉の量によっても味が変わってくるのです。
そのため、ちょうど良い量をはかるためにキャンディースプーンを使いましょう。
使い慣れてくると、量の調節がしやすくなりますよ。
ティーストレーナー(茶こし)
ティーストレーナーとは、茶こしのことです。
茶葉がカップに入らないように使う道具として、紅茶をはじめ緑茶やハーブティーなど、さまざまなシーンで使える優れものです。
ティーストレーナーには3つのタイプがあります。
- 茶こしに持ち手があるもの
- スタンドがあり回転するもの
- ティーバックのように茶葉を入れるもの
サイズば大小さまざまですが、選ぶ基準として入れたい茶葉の量や大きさに合うものが良いでしょう。
茶こしの網目は細いものをおすすめします。
網目が荒いと、細かい茶葉はカップに流れてしまうからです。
1つは持っておいた方が何かと便利なアイテムですよ。
ティーポット
紅茶を入れる道具としてもっともポピュラーなティーポット。
「急須は使えないの?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、おすすめはしません。
紅茶は急須でも入れることはできますが、紅茶は鉄に反応すると黒くなってしまい、味が変わってしまうことがあります。
本来の紅茶の味を楽しむためには、
- 陶器磁性
- シルバー製
- 耐熱ガラス製
- ホーロー製
がおすすめです。
フレンチプレス(ティープレス)
フレンチプレスは、ポットと茶こしが一体になった道具です。
ポットのふたのところに棒がついており、その先にある茶こしを動かして紅茶を入れる仕組みです。
フレンチプレスは本来コーヒーを入れる道具ですが、紅茶メーカーが「紅茶を入れる道具」として紹介したことから広く認識されました。
ただし、フレンチプレスは茶こしを動かしても茶葉がお湯に触れているため、成分は抽出され続け渋くなってきてしまいます。
一方で、ティープレスとはフレンチプレスから派生したもので紅茶専用に作られたものです。
ティープレスは、茶葉の成分をそれ以上抽出させない構造になっているのが特徴。
長い時間楽しみたいのであれば、ティープレスの方をおすすめします。
ネット
ティーストレーナーのように使われるコットン製のネット。
紅茶の余計な渋みをキャッチしてくれる役割を持つため、フレーバーティーが主流のフランスで使われることが多いアイテムです。
日本でも有名な紅茶メーカーが運営するティーサロンでも、紅茶を入れるときはこちらを使用。
香りがつきやすいので、ブラックティー用とフレーバーティー用と分けて使用することをおすすめします。
温かい紅茶の入れ方
温かい紅茶の入れ方を2つご紹介します。
- リーフタイプを使った入れ方
- ティーバックを使った入れ方
順番に見ていきましょう。
リーフタイプを使った入れ方
ここでは、ポットを使ったリーフタイプの入れ方をご紹介します。
- ・同じ大きさのティーポット2つ(1つはティーポットの大きさくらいのカップでも代用OK)
- ・タイマー・・・1つ
- ・茶こし・・・1つ
- ・茶葉・・・6g
- ・お湯・・・400cc
熱湯は、400ccとは別に以下の量が必要です。
- ポット2つを温めるくらいの量
- 飲むときに使うカップを温める量
ティーポットで紅茶を入れるときは、茶こしとセットで使うと便利です。
この場合の茶こしは、取手があるもの・回転するものを指します。
それではさっそく入れていきましょう!
- ポット2つに熱湯を入れて温める
- お湯を捨てて、片方のティーポットに茶葉を入れる
- 茶葉を入れたティーポットに、新しく沸騰したお湯400ccを入れる
- タイマーで3分はかる(その間に、飲むときに使うカップにお湯を入れて温めておく)
- 時間がきたら、もう1つのティーポットに茶こしを使って紅茶を注ぎうつしてできあがり
ポットや飲むときに使うカップは、使う前に温めておきましょう。
紅茶は熱湯で入れるのが理想です。
使う容器が冷たいとお湯を入れたときに温度が下がってしまい、紅茶の風味が変わってしまうことがあります。
ティーバックタイプを使った入れ方
ここでは、ティーバックタイプの入れ方をご紹介します。
-
-
- タイマー・・・1つ
- ティーバック・・・1つ
- カップ・・・1つ
- 熱湯・・・400cc
- ティースプーン・・・1つ
-
必要なものが少ないので、初心者でも安心ですね。
それでは、さっそく入れていきましょう!
-
- カップに熱湯200ccを入れて温める
- お湯を捨てて、カップにティーバックを入れる
- 熱湯200ccを入れる
- タイマーで3分はかったらティーバックを静かに引き上げる
- ティースプーンで軽く混ぜて、紅茶の濃さを均一にしたらできあがり
ティーバックを動かしたり揺すったりしてしまうと、紅茶の雑味を出してしまう可能性があります。
抽出している間はもちろん、引き上げるときも揺すらず上にまっすぐ引き上げましょう。
冷たい紅茶の入れ方
冷たい紅茶を入れるには、方法が2つあります。
- お湯を使った方法
- お水を使った方法
順番にご紹介します。
お湯を使った方法
冷たい紅茶をお湯で作る場合は、氷で薄まる前提で濃いめの紅茶を作ることがポイントです。
- ポット・・・1つ
- タイマー・・・1つ
- 茶こし・・・1つ
- 茶葉・・・6g
- お湯・・・300cc(別途、ポットを温める量)
- 氷・・・紅茶を入れるグラスいっぱい
- マドラー(スプーンでも代用OK)
それでは、さっそく入れていきましょう!
- ポットに熱湯を入れて温める
- お湯を捨てて、茶葉を入れる
- 茶葉を入れたティーポットに、新しく沸騰したお湯300ccを入れる
- タイマーで3分はかる(3分経つ直前に、飲むときに使うグラスに氷を入れる)
- ポットからグラスに、茶こしを使って紅茶を注ぐ
- マドラーを使って注いだ紅茶と氷を混ぜ、全体的に冷たくさせてできあがり
温かい紅茶に比べ、茶葉の割合を倍で作ると味が薄くなりません。
水を使った方法
「水出し」といわれる方法です。
こちらは水出し可能な茶葉を使いましょう。
- カップ・・・1つ
- 茶葉・・・3g
- 水・・・200cc
- 茶こし・・・1つ
それでは、さっそく入れていきましょう!
- カップに茶葉とお水を入れる
- 冷蔵庫で6時間冷やす
- 茶こしを使って、茶葉を引き上げたらできあがり
夜に準備しておけば朝には出来上がるので、忙しい朝でも作る時間ゼロで楽しめます。
多めに作っておくと、そのままボトルに入れて出先に持って行くこともできますよ。
ミルクティーの入れ方とポイント
ここでは、リーフタイプを使った温かいミルクティーの入れ方と、より楽しむための2つのポイントをご紹介します。
ミルクティーの入れ方
ミルクティーを入れるには、以下のものを用意します。
- カップ・・・2つ
- タイマー・・・1つ
- 茶こし・・・1つ
- 茶葉・・・3〜4g
- 熱湯・・・200cc(別途、2つのカップを温める量)
- ミルク・・・50〜100cc(お好み量)
それではさっそく入れていきましょう!
- カップに熱湯を入れて温める
- お湯を捨てて、茶葉を入れる
- 茶葉を入れたカップに、新しく沸騰したお湯200ccを入れる
- タイマーで3分はかる
- カップからカップに、茶こしを使って紅茶を注ぐ
- ミルクを注いでできあがり
ここでは、温かいミルクティーの入れ方をご紹介しました。
冷たいミルクティーを作る場合はお湯を使った冷たい紅茶の作り方を参考に、熱湯を半分にして氷を用意して入れてみましょう。
ミルクティーを入れるポイント2つ
ミルクティーをより美味しく楽しむためのポイントは、以下の2つです。
- ミルクに負けない味の紅茶を入れる
- 紅茶に合うミルクを選ぶ
順番にご紹介します。
ミルクに負けない味の紅茶を入れる
ストレートティーにミルクを入れると、ミルクの風味が勝ってコクやまろやかさが薄くなってしまいます。
そのため、ミルクティーを入れるときは茶葉を多めにして、紅茶の味を濃くして作りましょう。
紅茶に合うミルクを選ぶ
ミルクは、生乳以外加えられていない「牛乳」か、乳本来の味に近い「低温殺菌牛乳」を使いましょう。
低脂肪乳や無脂肪乳では薄く仕上がってしまい、本来の味を失いかねません。
まとめ
紅茶は、リーフタイプとティーバックタイプで入れ方が変わります。
使う道具はポットだけではなく、タイマーや茶こしをはじめさまざまです。
たくさんあって混乱してしまうかもしれませんが、まずは「自分が無理なく楽しめる方法」を探しましょう。
ここでご紹介したのはあくまで基準。
自分が美味しいと思える味を出す入れ方が、ベストです。
ぜひ、自分に合った紅茶の入れ方を見つけて気軽に楽しんでくださいね。