紅茶は、香りや風味を楽しむ嗜好品と思われがちですが、実は体にうれしい栄養素がバランスよく含まれている飲み物です。
「コーヒーより体にやさしいって本当?」
「毎日飲んでいる紅茶、実は健康にいいの?」
そんな疑問にお答えすべく、本記事では紅茶に含まれる主な栄養成分とその働きについて詳しく解説します。
ダイエットやストレスケア、美容の観点からも紅茶の魅力を見直してみましょう。
紅茶に含まれる主な栄養成分
紅茶はカロリーがほとんどなく、ノンカロリー飲料として楽しめるのも魅力のひとつ。
さらに以下のような成分が含まれています。
テアフラビン(紅茶ポリフェノール)
紅茶に特有のポリフェノールで、強い抗酸化作用を持ちます。
・老化予防
・血糖値の上昇抑制
・抗菌・抗ウイルス作用
緑茶のカテキンが発酵によって変化したもので、紅茶特有の赤褐色はこのテアフラビンによるものです。
カフェイン
紅茶1杯(150ml程度)に含まれるカフェインは約30mg。
・集中力アップ
・眠気覚まし
・脂肪燃焼を促進
コーヒーよりカフェイン量は少なめなので、カフェインが苦手な人にも比較的安心して飲まれています。
テアニン
茶葉に含まれる旨み成分で、緑茶より少ないものの紅茶にも含まれています。
・リラックス効果
・神経の興奮を抑える作用
特にストレスを感じやすい方におすすめです。
カリウム
利尿作用があり、体内の余分な塩分を排出する働きがあります。
・むくみ対策
・血圧を整えるサポート
紅茶を飲むことで自然な形で体内バランスを整えることが可能です。
紅茶の健康効果|こんな人におすすめ
紅茶について成分面で考えたとき、以下のような人におすすめです!
▶ 美容やアンチエイジングが気になる人
抗酸化作用のあるテアフラビンが、肌の老化を防ぐサポートをします。
紫外線やストレスによる活性酸素のダメージを軽減するとも言われています。
▶ 仕事中に集中したいとき
カフェインとテアニンの組み合わせで、集中力とリラックスの両立が可能。
コーヒーよりも緩やかな覚醒効果が得られます。
▶ ダイエット中のサポートに
紅茶は無糖であればカロリーゼロ。
食事と合わせたり、食後の血糖値上昇を抑えたりと、間食対策にも◎。
▶ 冷え性・むくみが気になるとき
紅茶のカリウムとカフェインの利尿作用で、体を内側から温めて余分な水分を排出する効果が期待できます。
紅茶に含まれない栄養素は?
紅茶は栄養価がゼロというわけではありませんが、ビタミン・ミネラル・たんぱく質などの主要栄養素はほとんど含まれません。
そのため、食事の代わりとして栄養を摂ることはできませんが、「日常の水分補給+αのメリットがある飲み物」として優秀です。
紅茶の飲み方による栄養面での注意点
最後に、紅茶の飲み方による栄養面での注意点についても見ておきましょう。
1つ目は、カロリー面です。
砂糖やミルクの入れすぎに注意しましょう。
せっかくの無カロリー飲料が高カロリーになってしまうためです。
次に、空腹時の飲みすぎにも要注意です。
カフェインにより胃に刺激を与えることもあります。
そして、カフェインの摂りすぎにも注意してください。
寝る前や妊娠中は特に注意が必要です。
体調やライフスタイルに合わせて、飲むタイミングと量を調整しましょう。
まとめ
紅茶は香り高くリラックスできるだけでなく、テアフラビンやカフェイン、テアニンなどの成分により健康にもプラスになる飲み物です。
ただし、カロリーや栄養素を大きく補うものではないので、バランスの良い食生活と組み合わせて楽しむことがポイント。
「おいしい」「落ち着く」そんな日々の紅茶時間を、栄養の面からもぜひ見直してみてくださいね。