「健康に良さそうだから」「習慣でなんとなく」──そんな理由で毎日緑茶を飲んでいる方も多いのではないでしょうか。
でもふと、「緑茶ってカフェイン入ってるの?」「飲みすぎるとよくない?」と不安になることはありませんか?
実は緑茶には、種類ごとにカフェイン量の違いがあり、時間帯や体調によって注意すべきポイントもあります。
この記事では、緑茶に含まれるカフェインの量や作用、他のお茶との違い、ライフスタイルに合った飲み方の工夫まで、初心者でもわかりやすく解説します。
緑茶にはカフェインが含まれている
意外かもしれませんが、緑茶はコーヒーや紅茶と同じく「カフェインを含む飲み物」です。
特に「煎茶」や「玉露」などの新芽から作られる高級茶にはカフェインが多く含まれています。
主な緑茶とカフェイン量の目安(1杯150mlあたり)
緑茶の種類 | カフェイン量(目安) |
玉露 | 約120mg |
煎茶 | 約30mg |
番茶 | 約10mg |
玄米茶 | 約10mg |
ほうじ茶 | ほぼ0〜5mg |
※製法や抽出時間によって変動します。
同じ「緑茶」でも、カフェイン量には大きな幅があります。
玉露は日光を遮って育てるため、テアニンやカフェインが豊富。コーヒー並みにカフェインが多いです。
煎茶は一般的な緑茶で、適度なカフェインを含みます。
番茶・玄米茶・ほうじ茶は、成長した茶葉や焙煎によってカフェインが少なく、子どもや高齢者にもやさしいです。
緑茶のカフェインのメリット
カフェインと聞くと「不安」「眠れない」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、緑茶に含まれるカフェインにはこんな良い面もあります。
1つ目は集中力UPです。
朝の一杯は頭をすっきりさせ、仕事や勉強の効率を高めてくれます。
2つ目は、気分転換です。
コーヒーほど強くない刺激で、ちょっとした眠気覚ましや気分の切り替えに最適。
3つ目は、ダイエットサポートです。
カフェインは脂肪の代謝を助ける作用があり、緑茶ポリフェノールとの相乗効果が期待されています。
緑茶は「テアニン」がやさしい覚醒感を作り出す
緑茶のすごいところは、カフェインの刺激を穏やかにする「テアニン」という成分を一緒に含んでいること。
テアニンはリラックスを促すアミノ酸で、緑茶ならではの「やさしい覚醒感」を作り出してくれます。
つまり、コーヒーのように強く目が冴えるというより、心地よく集中できる状態をつくるのが緑茶のカフェインの特徴です。
緑茶を飲む時間帯と注意点
ここで、時間帯ごとにベストな緑茶について考えてみましょう。
タイミング | 適している緑茶 | 理由 |
朝 | 玉露・煎茶 | 目覚めを助け、集中力UP |
昼食後 | 煎茶・番茶 | 食後の消化を助け、眠気防止 |
夜 | ほうじ茶・玄米茶 | カフェインが少なく、リラックス可能 |
寝る前に玉露や煎茶を飲むと、眠れなくなることもあるため、カフェインに敏感な人は夜は避けるのがベターです。
妊娠中・子どもでも飲んでいいの?
緑茶の飲用は、カフェイン量を調整すれば妊婦さんや子どもでもOKです。
妊婦は1日200mg以下が目安。煎茶なら3〜4杯まで。
小学生以下は1日1〜2杯程度、カフェインが少ない番茶やほうじ茶を中心に。
「薄めて飲む」「1日数回に分ける」といった工夫で、安心して楽しめます。
飲みすぎ注意!緑茶にも「適量」がある
年齢問わず、健康に良いとされる緑茶も、カフェインの摂りすぎには注意が必要です。
1日あたりの緑茶の目安量は煎茶なら3〜5杯程度。
体質によっては、頭痛・不眠・胃もたれなどの副作用が出ることもあるので、自分の体調と相談しながら摂りましょう。
まとめ
緑茶にはカフェインが含まれており、種類によって量は大きく異なります。
どの種類も緑茶は、適度なカフェインと、心を落ち着かせるテアニンの絶妙なバランスを持つ飲み物。
忙しい日常の中で、コーヒーのように強すぎず、ほうじ茶のようにゆるすぎない、ちょうどいい「気分転換ツール」になります。
飲む量・時間・種類をうまく選んで、心と体にフィットするお茶習慣を楽しみましょう。